南阿蘇外輪山縦走


2007.06.30自然を愛する会主催、ゴールドウイン協賛の「南阿蘇外輪山縦走」が霧に煙る七曲峠を午前5時40分スタートした。
清水峠から俵山までならその昔、マウンテンバイクを担いで縦走した歴もある。
それに、今回はちまたでブームのトレイルランに挑戦してみようと、カッコウだけは見劣りのしないトレイルランナーで参加したまでは良かったが、予測した時間の2倍近い時間を費やしてしまい、単なるチョッと早歩きの縦走になってしまった。
トレイルランに挑むには山登りの技(特に上腿筋肉)を鍛えなければならないことを思い知らされた1日であった。
それからGARMIN社のLEGENDとForerunner305の2機のGPSを携え、その性能の比較を楽しみにしていたのだがナ・ナントLEGENDの軌跡記録スイッチがOffに・・・。
赤い軌跡はGPS Forerunner305で記録した実際の縦走路であります。

下の画像は Forerunner305のデーターをGoogleEsrthに取り込んだもの。
5:40
七曲峠
750m
スタート
10代から70代までの健脚30名が夫々のペースで38Km先のゴールを目差した。

出陣前「自然を愛する会」阿南代表から注意事項の説明。
06:34
俵山
1095m
3.1km

一気に駆け登って俵山。
晴れていれば南郷谷から阿蘇五岳が一望できる屈指の展望山であるが・・・本日は視界10m。
07:45
冠ケ岳
1154m
7.6km
俵山から一気に下りそして一気に登って冠ケ岳。
ここまでは登山、これからは尾根伝いの山歩き、これから走るぞー・・・・・・。
08:25
グリーンロード横断
冠ケ岳からアップダウンの少ない登山道を駆け下りてグリーンロード(手前のアスファルト道路)。
1ヵ月後の7月29日はこの路を自転車で走る。(サイクルマラソン阿蘇望)
友人三藤氏の差し入れで給水。
08:33
地蔵峠
1100m
現在4番手
これからゴールまで意気投合した5名で集団走(歩)となった。
スタートから地蔵峠までのForerunner305で記録した標高・ラップタイム等のデーター。

(Forerunner305のデーターをカシミールに読み込ませてグラフ表示。ラップは1K毎)

拡大画像
スタートから地蔵峠までの軌跡

拡大画像
08:49
大矢岳
1220m
大矢岳と連山の大矢野岳は標高1236mでコース最高地点
10:13
駒返峠
1050m
18.9km
久木野村

地蔵峠 ←   →清水峠

矢部(山都町)

ほぼ中間地点
小休止
11.48
清水峠
916m
24.6km
途中晴れていれば絶景の「高千穂野」の急登階段334段をはじめ幾つものアップダウンでスタミナも枯渇。
先を歩いている松本さんは今年74歳と言うが階段もヒョイヒョイと駆け上りピョンピョンと駆け下りるまるで仙人みたいな登山愛好家。
青いシャツの嵯峨根さん(62歳)もパワフルなウルトラランナー。
全体の約2/3を終えた。
軽トラックの先から右に登って高森峠へ。
地蔵峠~清水峠間のラップ(1km毎)データー

拡大画像
地蔵峠~清水峠間の軌跡

拡大画像
14:29
高森峠
853m
33.0km
清水峠~高森峠は特に険しい起伏もなく、また霧も晴れてきたがスタミナ切れでウルトラマラソン勝るとも劣らない疲労感に見舞われた。
写真はコースを間違えてUターンした峠の路。
15:38
黒岩峠まで約1km
886m
36.6km
高森峠~黒岩峠の約70%は写真のような舗装された歩道。

途中最年少18歳の岩本君が昆虫を見つけ観察していると思いきや毛虫を棒で突付いていた。
16:11
清栄山
1006m
38.3km
黒岩峠15:53通過
どうにか清栄山までたどり着いた。
左から松本さん 濱口さん 嵯峨根さん
前方岩本さん
カメラ 小生
16:12
清栄山
清栄山から南郷谷の眺め
晴れていれば正面に朝スタートした七曲峠、俵山を望むことが出来る。
16:27
清栄山下山途中
写真上部の路は歩いて来た歩道。
ゴールは目前。
16:32
黒岩峠 ゴール
870m
38.9km
ゴール  GoaL ! 思ったより過酷な38.9kmが終わった。
ゴールの黒岩峠で再会を誓い合い、全員で記念の写真を撮った。
関係者にシャッターを押してもらった、それも数枚。
ところが1枚も撮れていないではないか!
多分、シャッターの横に在る電源のスイッチを押したと想像される。
少なくとも関係者は写真の撮りかたくらいマスターしてもらいたいものである。
尚この黒岩峠は、阿蘇カルデラウルトラマラソン100kmのコースでもある。

清水峠~黒岩峠~清栄山~黒岩峠(ゴール)

拡大画面

左端が清栄山
中央部が高森峠


拡大画像
5分平均の速度グラフ

拡大画像
   ゴールタイムとForerunner305バッテリーについて

Forerunner305のバッテリーの持続時間は定格で10時間となっているが、記録されたデーターではバッテリーが切れたのは
16:29:45 即ちスタート(5:40:09)してから10時間50分36秒後で、ゴールの100m手前であった。(左の水色の軌跡が清栄山までの往路、赤い軌跡が復路、ゴールの100m手前で途切れている。なおバッテリーは消耗品のため、充電回数等により劣化し、持続時間は低下する)
よっておおよそのゴールタイムは16:31:45位と思われる(バッテリーOff直前の速度は3.3km/h=分速55m)
尚Forerunner305の電源スイッチONは当初スタート予定の5:30より10分前の5:20ごろ。
拡大画面
GPS etrexLEGEND と Forerunner305について
 etrex LEGEND

地図、等高線も表示される。(1/25000 オプション)
初歩的ミスで軌跡の保存は出来なかったがトリップコンピューターの表示は次の通りである。

積算距離  36.9Km
移動時間  09:15
停止時間  01:40
合計時間  10:55
最高速度  19.9km/h
移動平均速度 4.0km/h
全体平均速度 3.4km/h

合計時間は測定Offにしたのが迎えのバスに乗ってすぐであったため誤差が生じた。(ゴールでOffにするのを忘れていた)
当日の積算距離が36.9kmとForerunner305の37.86kmと約1kmの誤差がある。(衛星Lostの差?)
Forerunner305

ランニング用のGPSである。
小さくなったとはいえ一般的なランニング用の時計よりでかくて重い。
素手で装着していると30kmを過ぎた頃から手首と擦れていたくなる。
しかし、この大きさで約10時間分のデーターを保存し、リアルタイムで速度や距離それに心拍数も表示してくれるのはやはりスグレモノ。

尚地図や現在地(緯度経度)の表示は出来ない。

昨年(2006)USAで発売後間もなくインターネットで購入したが本年8月に日本語版が発売される予定とか・・・。
  軌跡の記録について

中央の赤いラインは07/11/04阿蘇四岳縦走の軌跡。下のラインは今回の軌跡。
ちょっと見にくいが中央の四岳縦走の赤いラインは所々途切れているが下のForerunner305の軌跡は一本のラインで繋がっている。
Forerunner305は 木立やトンネルで電波を受信出来なくても自動的に軌跡を繋いでくれるようだ。
その点etrex LEGENDは電波を受信出来ない場所は軌跡が途切れて記録されない。これを繋げるにはパソコン上で行うことになる。使用目的の違いでこのような設定と思われるが
途切れ=深い森林 と状況が判断できる為それなりに便利である。
(途切れた区間は積算距離に加えない!?)
 etrex LEGENDのとForerunner305の軌跡表示について

左は etrex LEGENDの軌跡の記録である。
(07.11.04)拡大するとカーブではなんとなくカクカクとしている。
記録の設定はオート(直線では記録間隔を長く、カーブでは記録間隔を短くするなど自動的にトラックの記録間隔を調整する。他に時間、距離モードがある)、データーをそのまま本体からダウンロード(アクティブログ)したものである。

左はForerunner305の軌跡である。
上のetrex LEGENDに比べカーブもなめらで、と切れもない。
ただForerunner305では記録や保存の設定の他のモードは見当たらない。
(305はランニング用に特化したGPS)
  GoogleEsrthへの軌跡   表示 

左はGoogleEsrthへForerunner305で記録したトラックを読み込んだものであるが残念ながら道路から東に数mずれている。
原因は、そもそもGoogleEsrthは航空写真の張り合わせである。
(例 阿蘇の写真)
上部左(西)側が冬景色で他は春先から初夏にかけて撮影されたと思われる航空写真を張り合わせてある。その張り合わせ時の誤差がズレにつながっていると云われている。
所によっては道が完全にずれて張り合わせた所もある。
GoogleEsrthではその都度修正を行っているらしい。
  
左はカシミール3Dの地図にForerunner305で記録した軌跡を表示したものであるが殆どズレはない。
左の地図は高森峠の道路(道幅約4m)のほぼ中央部を歩いて北西に進み道路の端で下界を眺めてまた戻った記録である。(実は路を間違えてしまった)
 

GPSも日々進化している。ハンディタイプのGPSがあれば道中何かと心強いばかりでなく、記録として、思い出として、アルバムを開くようにあの時に戻ることができる。


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